P-No.111 安息に身を委ねて、されど戦路は続くよどこまでも

行き先判定

トポーゾ からのパーティメッセージ
トポーゾ 「♪ 一休み 一休み~

さっ。
この釣竿で美味しい食材を手に入れて見せるぞえ。
さすらば腕によりをかけて、舌鼓を打つでぃなを作らねばの。」
ヴィク からのパーティメッセージ
著作者:-ヴィク 「…ふあ……。
今日は ひまっぽいな………。」
サバタ からのパーティメッセージ
サバタ 「骨休め、といった感じ、か。
まあ、ボチボチ小遣い稼ぎの算段だ、な。」

クエスト:プロローグ

イベントエリア:王都ケーベルグ / ウルム・デン・タイデン

ネルヴァリア王国の王都ケーベルグ。
通りから見える大きな、獣人王ケルガーの居城、ルデンシュタット城がよく見える。
ファーネルド連邦のようなコンクリート式の建物は少ないものの、かつての建築様式で立て直された建物が多かった。

低い男性の声
「…君達、お見受けしたところ、冒険者のようだが……?」

振り返ると、黒いスーツに黒い帽子を被った初老の男性がこちらを見ていた。

黒服の初老の男性
「私はこういう者でな」

言って、彼はこちらに一枚の小さな紙片を手渡してきた。
……名刺のようだ。

クラヴァント不動産
 ハンニバル・フォン・グラスケン

不動産屋ハンニバル
「早速だが、依頼したいことを話そう……」

ふと、近くで若い男女が話をしているのが聞こえてきた。

若い男性
「おい、聞いたかい、あのウワサ?」

若い女性
「うん、聞いたわ~!
 あの屋敷の近くを歩いたら、突然音がしたって!
 きゃ~、こわ~い~ぃ!」

若い男性
「大丈夫だよ、キャサリン。
 この僕がいるじゃないか」

キャサリンと呼ばれた女性
「あん!
 頼りにしてるわ、ディラン!」

不動産屋ハンニバル
「…………」

口ごもってしまった。
屋敷……、不動産……。

もしや?

不動産屋ハンニバル
「まあ、ああいう形で、ウワサが広まっているのだ。
 幽霊がいる屋敷など、誰も買わぬだろう?
 そこでだ。
 冒険者にはウワサの真相を確かめ、真実ならばその原因を取り除いて欲しいのだ。
 頼まれてくれるな?」

承諾すると、ハンニバルは満足そうに頷き、ゲリュンデル邸のカギを手渡してきた。

ゲリュンデル邸のカギを手に入れた。

幽霊のウワサ……これは、本当だろうか。
ゲリュンデル邸で確かめる必要がある。

ダブルマーク イベントエリア:王都ケーベルグ / 冒険者ギルド王国支部

ぼりぼりぼりぼり。

冒険者ギルドの王国支部に入ると、まず最初に聞こえてきたのはその音だった。
音のする方を見ると、猫のような細長い尻尾をゆらゆらとさせながら、一人のライカンスの女性が、菓子……ビスケットだろう……を頬張っていた。

ギルドの中には、今は彼女しかいない。

ライカンスの女性
「んぐっ。
 あー?
 なに、あんたら?
 あ、もしかして、何かの勧誘ってわけ?
 あーはいはい、帰って帰って。
 本部がケチだから、あたし、これを自費で買わなきゃいけなかったんだから」

そう言って、自分が食べているビスケットを指さす。
……それは当然では?
そう思ったが、口には出さずにしておく。

ひとしきり、ビスケットとジュースを飲み終えると、再び、こちらを見てきた。

ライカンスの女性
「……だから、勧誘はいらないんだけど?
 聞こえてますか~?」

???
「あっ、すいません、通していただけますか?」

振り返ると、丁度、入り口から両手に袋を抱えた若い男性が入ってきた。
どこか、子犬のような印象のある男性だった。

ライカンスの女性
「ちょっと、ビリー、遅いよ!
 いつまで待たせる気?
 もう食べ終わっちゃったんだけど?」

ビリーと呼ばれた男性
「って、もう食べ終わったの?
 いつもながら速いね……。
 って、ミラ、こちらの方々は?」

ミラと呼ばれた女性
「知らない。
 勧誘じゃないの」

ビリーと呼ばれた男性
「し、知らないって……。
 あ、あの、失礼ですが、あなた方々は、いったい?」

ビリーと呼ばれた男性に、冒険者であると告げると、彼は両手に抱えていた袋を落とした。

ビリーと呼ばれた男性
「ぼ、冒険者の方!?
 ちょっと、ミラ!」

ミラと呼ばれた女性
「ビリー!
 あんたねぇ、あたしの菓子、落とすんじゃないよ!!」

ミラと呼ばれた女性の剣幕に、ビリーは狼狽した。

ミラと呼ばれた女性
「あたしの菓子と冒険者、どっちが大事なわけ!?」

ビリーと呼ばれた男性
「ンな無茶な比較!?
 それに、僕達の仕事は……」

ミラと呼ばれた女性
「いい訳は聞かない!
 だいたい、いつもあんたは……」

……1時間後。

ビリーと呼ばれた男性
「すいません、待たせちゃって」

結局。
ミラは散々まくし立てた後、ビリーの買ってきた菓子をまた頬張りはじめた。
横から「ぼりぼり」と聞こえてくるのは気のせいではない。

受付ビリー
「えぇっと、依頼の確認ですよね。
 えーっと、頼めそうなものは……これかな。
 セントフォーレの森って、知ってますか?
 あ、ファーネルからの冒険者の方なら知ってるかな、通ってきたところです。
 あそこの妖かしの森と呼ばれる場所に、最近、モンスターというか、妖魔というか、ともかく、何かが住み着いてしまったようなんです。
 これを駆除して欲しい、というのが、今回の依頼です」

ぼりぼり。
ビリーが説明している間にも、音は響く。

受付ビリー
「報酬はすでにギルドが代行して受け取っていますので、依頼が完遂次第、現場をこれで、撮ってきてください」

そう言って、ビリーはカメラを手渡してきた。

受付ビリー
「十分だと思ったら、それで撮った写真を持ってきていただければ、成果に応じて報酬を支払います。
 ただ、あまり無理はしないでくださいね。
 かなり強力な魔物もいるようなので……。
 そういう相手には、それなりの腕を持った方に頼みますから。
 では、よろしくお願いします」

受付ミラ
「ビリー、紅茶いれてー」

受付ビリー
「えっ!?
 はいはい……
 あ、地図は忘れずに持っていってくださいね!
 それじゃ、よろしくお願いします!」

そう言って、ビリーはミラの紅茶を入れに向かった。

ギルドのカメラを手に入れた。