P-No.353 the SLeiPnER

行き先判定

クエスト:プロローグ

イベントエリア:月夜の街ツェンブルグ / 町外れの小屋

その小屋は、人里から少し離れたところにあった。
町外れ、といった表現がぴったりだろう。
小屋の背後には、セントフォーレの森が広がっている。

「わかりました……」

かぼそい声が聞こえた。
その小屋へと向かうこちら側とは対照的に、その小屋から帰るのだろう、警備隊らしき兵士が横を通り過ぎる。
人数は二人。
こちらの横を通り過ぎる時、ちらっと、こちらを見た気がした。

「あっ……」

小屋の主がこちらを見つけたようだ。
どこか、可憐な感じのする女性だった。
青白いローブに、青白い肌。

可憐な女性
「あの……冒険者、の方ですか?
 初めまして……わたし、フィリスと言います……」

フィリスと名乗った女性に、小屋の中へと案内される。
小屋の中には、ほとんど何もなかった。
生活している感じはしたが、必要最小限のものばかりで、とても質素な小屋だった。

青白き娘フィリス
「何もないところですいません……。
 ……あの、一つ、お仕事を頼まれてくれますか?」

そう言って、彼女は語りはじめた。

彼女は、この小屋に、恋人と共に暮らしていた。
彼は仕事に行くと外へ出たきり、帰っては来なかった。
しかし……。

青白き娘フィリス
「でも、一週間ほど前の話なんです。
 彼を見たって、パメラおばさんが教えてくれたんです。
 でも……。でも……」

彼は、変わっていた。
元々、フィリスと同じくライカンスであり、好青年とも言われていた彼は、凶暴な存在へと変わっていた。

かつて、この世界には、目に入ったものを味方、敵を構わず屠るライカンスの一族がいたという。
狂戦士……バーサーカーと呼ばれた彼らは、いつしか、世界から姿を消したはずだった。
だが、あの優しい彼は……街のとある家に殴り込み、その家の住民を殺して回ったという。

青白き娘フィリス
「なぜ……なぜ……?
 あの人は、そんなこと……そんなことをするはずないのに!」

彼の様子を見た者によれば、目は血走り、開いた口からは字の如く涎を垂らしていたという。
まるで、獣であったと。

青白き娘フィリス
「だから、お願いです!
 彼を……彼を助けてください!
 ……警備隊の人達が言ってました。
 今度、ここへ来るかもしれないと……。
 だから、その時に、どうか、どうか……!」

ダブルマーク イベントエリア:月夜の街ツェンブルグ / 夜鷹通り

ネルヴァリア王国の月夜の街ツェンブルグ。
この街において、生活雑貨などの店が並ぶ通り、それが、ここ、「夜鷹通り」だった。